人材育成

マイクロシステム分野は現在、全体像がわかる人材、つまり、自らシステムを考案・設計し、開発できる研究者・技術者が不足しています。そのため本構想では、イノベーションを引き起こすために、人材育成にも同時に積極的に取り組みます。

 

研究と教育を人材育成の両輪と捉えてきた東北大学では、研究活動や産学連携共同研究といった取り組みの中で多くの人材を育成し、国内外の活躍の場に向けて輩出してきました。本構想においては、そうした実績を活かし、さらに企業の協力を得ることで実践的な教育とトレーニングを実施します。

 

具体的な内容としては、

学生と企業研究者とが参加する研究開発の中で、オン・ザ・ジョブ・トレーニングを重視した人材育成を強化
企業の協力を得て、実際的な教育・人材育成プログラムを実施
学内教官によるMEMSセミナーを開催
海外研究機関との人材交流を進めることで、国際共同研究やビジネス開発を担える人材を育成
等があげられます。

 

加えて、平成18年度から東北大学が中心となって実施している「次世代産業基盤技術となるMEMS関連産業人材育成システム」(経済産業省・産学連携製造中核人材育成事業)についても、本構想の人材育成プログラムの一翼を担うこととなります。平成20年度からはMEMSパークコンソーシアムの事業として、この人材育成プログラムを継承します。本拠点もこの事業に参加し、地域と協力しながら産業界の実践的人材育成に取り組みます。 基礎知識を学ぶための講座については、時間や場所に捕われることなく学習が可能な「東北大学インターネットスクール(ISTU)」を活用します。また、設計・試作実習では、参加機関の各種設備を用いて約3ヵ月間にわたるマンツーマン指導を行い、必要なノウハウを習得します。さらに、マイクロシステム分野の技術経営についての講義も用意しており、当該分野の課題とその解決方法について学ぶことができます。

 

これらによって育成された人材は、マイクロシステム技術、LSI技術、およびその他の専門領域が知識と経験の両方において“融合”した個人として、本構想の即戦力としての活躍が期待されるだけでなく、マイクロシステムが関係する広範な分野でイノベーションを担うプロフェッショナルとして活躍が期待されます。

東北大学

連携企業