「マイクロシステム融合研究開発拠点」形成プログラムについて

 

 「マイクロシステム融合研究開発拠点」は、先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム(文部科学省/科学技術振興調整費)のひとつとして、2007年7月から東北大学を中心にスタートしたプログラムです。

 

 古くから半導体研究に取り組んできた東北大学では、その微細加工技術を駆使して作る『マイクロシステム』の研究開発を35年ほど前から精力的に推進してきました。この取り組みは、研究成果の発信や企業との共同研究・技術移転を通じて広範な産業分野の新製品開発に貢献したきたほか、最近では、産学官連携組織である「MEMSパークコンソーシアム」を設立し、革新的市場の提唱や産業振興等、発展的な応用が進められています。

 

 本プログラムの狙いは、マイクロシステムとLSIとを一体化した新しい集積化マイクロシステムの研究開発と、これらを高確率でイノベーションに繋げるためのシステム改革にあります。融合領域は、集積化マイクロシステムを軸に、機械、電気・電子、材料、化学、電気化学、バイオ工学、医学など。構想のスパンは10年。最終的には、これら多領域に渡る企業や研究機関が参加する開かれた共用施設を中核として、次世代産業の種となる新たな技術開発を継続的に先導していくための拠点を形成するものです。

 

 いつか、このプログラムから誕生した集積化マイクロシステムが、情報・通信、製造、医療などのさまざまな分野で実用化され、高い競争力をもって世界市場で評価されることでしょう。私たちは、ここ仙台地域がマイクロシステム技術及び産業の集積地となり、世界的なイノベーション拠点となることを目指しています。

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